食肉卸売および食品加工メーカー
現場スタッフと共に選定し、衛生管理の専門家としてのアドバイスがあったので
現場の衛生管理に対する意識が一新されました。
石井食品株式会社

石井食品株式会社では、工場新設のプロジェクトに際して、バーテックに清掃用具の提案を依頼。まだ工場が出来ていない段階から綿密な打ち合わせを繰り返し、現場とも相談しながら用具選定を行いました。その結果、現在は工場内の清掃用具をすべてバーテック製品に刷新。用途に合わせた50本近くのブラシを使いながら、快適な清掃を実現させました。そこで同社で工場の新設や清掃用具の選定に関わった、代表取締役の石井様を始めとする5名様にご参加いただき、バーテック製品の導入経緯やその評価について詳しく伺いました。
石井食品株式会社について
Q.石井食品株式会社の事業内容をお教えください。

代表取締役
石井 嘉明様
石井食品株式会社は、岡山県で食肉の加工や調味料の製造を行っている、1963年創業の食品メーカーです。看板商品は多くのお客様や飲食店様ご好評いただいている「津山ホルモンうどんタレ」と、創業当時から続く「国産牛ホルモンのたれ漬け(商品名:牛ホルモン)」。ちなみに「津山ホルモンうどん」は、2011年にB級グルメグランプリで準優勝をいただいたことで、津山名物として非常に有名になりました。
そんな弊社のモットーは、「安心・安全・そして美味しい」商品の製造にこだわっている点。その実現のために、食肉処理場に専属の常駐社員を派遣してホルモンの処理や洗浄を行ったり、近年では発酵熟成法を使った「熟成肉」の製造に注力するなど、さまざまな取り組みや挑戦を行っております。
商圏は、岡山県全域と広島の福山エリア、また一部山陰地方となります。取引先は、スーパー等の小売店、生活協同組合様、焼肉店をはじめとする各飲食店、あと弊社のグループ会社が広島県を中心に展開している飲食店にも食材を納品しています。お陰様で岡山県の焼肉屋さんに関しては、約6割のお店と取引をさせていただけており、大きなシェアを獲得しています。
工場の新設と併せて衛生管理を徹底強化
Q.石井食品株式会社の衛生管理の取り組みについて教えてください。
弊社では2025年1月に、ここ美咲町に工場を新設しました。それに際して、以前の工場よりも高いレベルでの衛生管理が行えるよう、設計の段階からこだわりました。例えば赤身などの「精肉」と内臓系の「副生物」の加工場所を別々にしたり、仕入れ、製造、梱包に向けて動線が交差したり戻らないようにするなど、ゾーニングの徹底には力を入れています。
また食肉加工メーカーならではの取り組みとしては、牛・豚・鶏と3種類の肉種を扱っているので、それぞれの肉種を手掛けたら一度しっかり洗浄・清掃するというルールも取り入れております。

製造部
部長 原本 忠雄様
また以前の工場では、外部に委託していた食品の「微生物検査」も、工場内に「分析室」を設けて自社検査できる体制を整えました。
もちろん、その取り組みのひとつとして、清掃意識の向上のために工場内のすべての清掃用具を「バーテック製品」に切り替えました。
こうした衛生管理を徹底することで、まず2026年度には食品安全マネジメント協会が策定する「JFS-B」の認定を、さらに次のステップとして食品安全マネジメントシステムに関する国際規格「FSSC22000」の認定を目指しています。
工場内のすべての清掃用具を「バーテック製品」
に一新
Q.バーテック製品の導入状況を教えてください。
主に、床やI字型の溝を洗うための「ワイドデッキブラシ」、排水用の溝を洗う丸くて細長い「ボトルブラシ」、床や机の水を切る「スクイージー」の3種類をたくさん導入しており、これらはどの部署でも使わせてもらっています。

ワイドデッキブラシ

作業台の水切りにスクイージーを使用
さらに必要な場所に応じて「機械下ミニデッキブラシ」や「衛生管理ほうき」なども導入しており、全部合わせると50品近くの「バーテック製品」を工場の新設に併せて購入しました。
その他、製品出荷用のシャッターには、虫の侵入を防ぐ「バーシャットⅡ」という製品を取り付けています。

Q.他社製品や、前の工場から持ってきた清掃用具などはありますか?
一切ありません。今は「バーテック製品」だけとなっています。
Q.実際に使ってみた現場からの反響はいかがですか?
反響は上々です。デッキブラシは「軽くて、力を入れなくても汚れが取れる」、ボトルブラシは「溝の形状にぴったりと合っていて清掃がしやすい」といった声がたくさん届いています。導入して良かったですね。
工場の設計段階からバーテックの営業担当の方に来ていただいて、事前にいろいろとご相談をさせていただけていたこと、また現場スタッフがバーテック製品のサンプルを触って、自分たちで使いやすい清掃用具を選べたことが、こういう結果を得られた大きな要因だと思っています。

排水溝清掃の様子
ワイドデッキブラシは180度植毛されているので側面も洗いやすい
工場竣工の前から清掃用具の選定に立ち会い、
アドバイス
Q.バーテック製品を導入するに至った背景を教えてください。
やはり一番大きなキッカケは、工場新設のプロジェクトが動き始めたことですね
以前から「もっと現場の衛生意識を高めたい」という思いがあり、新工場立ち上げの際に、なにか新たな取り組みをしたいと考えていました。

管理本部 管理部・品質管理部
統括部長 氏家 聡様
そんな折、以前から細々とお付き合いをさせていただいたバーテックさんと、共通の知人経由で、改めてじっくりお話をさせていただく機会を得たのです。
お話を聞いてみると、バーテックさんの衛生管理に対する考え方や取り組みは、私たちが目指している衛生管理の考えにぴったりと合致していました。
また、しっかり現場を見て、提案型でいろいろと協力してくださるという営業スタイルに惹かれたこともあって、ぜひ清掃用具に関する提案をお願いしたいと依頼をしました。
Q.清掃用具の導入は、バーテックとどのようなやり取りをしながら進んでいったのですか?
工場が完成する前の図面の段階、まだ設備が導入されていない段階から、営業担当の方には何度もお越しいただいて、一緒に図面や現場を見ながら、清掃用具の設置の提案やアドバイスをいただけました。
また竣工が近づいていた頃は、使いそうなもの、使わなさそうなものも含めて、たくさんの「バーテック製品」を持ってきていただき、さながら「ミニ展示会」みたいな機会を作ってくださったのもありがたかったですね。
実際に清掃を行う現場スタッフも含め、6名ほどで「バーテック製品」を触り、現場目線でああだこうだと話し合いをしながら、どれを導入するか決めていくことができました。
Q.現場の方からすると、清掃用具のサンプルを見ながら選んでいくという体験をどのように捉えていらっしゃいますか?
とても良い体験でした。
今までは、なんとなく清掃用具を選んで、その辺のホームセンターなどで購入していました。ブラシも、硬くて擦れれば良いという感覚でした。しかしミニ展示会でいろいろ触らせてもらったことで、細かな用途に合わせて使い分ければ良いと知ることができました。清掃用具のイメージが変わりましたし、視野が広がったなと感じています。
営業担当のアフターフォロー・真摯な対応を評価
Q.営業担当の話が出たところで、バーテックの営業担当に対する評価を教えてください
非常に真摯に対応していただけていているので、信頼しています。
購入前から提案やアドバイスをたくさんいただけたのはもちろん、購入しただけで終わりではなく、その後のアフターフォローもしっかりしている点が良いですね。
こちらから連絡せずとも「どうですか?」と直接、またはメールで聞いてくれるので、困った時に相談もしやすいです。
工場が図面しかなかった頃からのお付き合いなので、なにかあった時に話が早いんですよね。困っていることを一緒に考えて、すぐに解決に導いてくれる。頼りになるので、相談しすぎて申し訳ないなと思っているくらいです(笑)。

製造部 副生物加工課
課長 杉本 幸子様
一度、ノズルを清掃するブラシが欲しいと相談したところ、ノズル清掃用のブラシを紹介してもらったのですが、その際に「御社のノズルの形状だと、ブラシの金属部分があたってしまう可能性があります」と、デメリットになりそうなところも含めて提案してくださいました。
商売のことだけ考えれば伝えなくても良いところまで、私たちのことを考えて教えてくれるので、ありがたいですね。本当に「熱い方」だなという印象を持っています。
清掃現場ではより前向きに楽しく清掃に取り組めるよう変化
Q.バーテック製品の導入によって清掃の現場にはどのような変化がありましたか?
畜肉の脂成分や調味料の清掃用、粉の掃除、水はけ、溝用…と用途に合わせたいろんな清掃用具があるので、細かいところまで清掃がやりやすくなりました。
清掃箇所によって、ブラシが色分けできるのも良いですね。工場では、床掃除には青のブラシ、机や作業台を掃除する時には赤のブラシと、区別して使っています。お陰で間違った掃除用具を使ってしまうミスがなくなりました。

管理部
石本 嘉子様

机用と床用と、用途ごとに色分けした別のブラシを活用
あとは、みんな前向きに清掃に取り組んでくれるようになったことも、大きな変化ですね。
そもそも清掃は「作業が終わった後の片付け」という位置づけですので、楽しくやるものではありませんでした。
しかし清掃用具を自分たちで選んだという思いがあること、また性能が良くて、簡単に汚れが落ちたり水が切れたりすることで、清掃に対する意識が少しずつ変わってきたのだろうなと思います。
清掃用具に対する思いも変わってきたのか、最近ではラックに掛かった溝用ブラシを見ると「可愛い」とまで思えるようになってきました(笑)。

バーテック製品の設置状況
バーテックは共に衛生管理に取り組んでくれる永遠のパートナー
Q.今後の展望を教えてください。
まだ私たちはバーテック製品を使い始めたばかりです。そのため、まずは各ブラシの使用頻度や種類などに応じてヘタり具合などを確認しつつ、適切な交換頻度のレギュレーションを作っていきたいですね。
工場全体の話で言えば、工場が新しくなり、生産量も倍近くに増えましたので、先ほどお話した「JFS-B」や「FSSC22000」の認証を受けることで、新たなお客様の獲得を目指していければと考えています。
弊社のコダワリでもある「安心・安全・そして美味しい」商品を作り続けるためには、衛生管理はとても重要です。そんな衛生管理を徹底するためには、バーテックさんの存在はとても重要だと考えています。今後も永遠のパートナーとしてお付き合いを続けていただけることを期待しています。

写真左から 石井様、氏家様、杉本様、石本様、原本様、弊社・倉中、弊社・末松
バーテック営業担当・倉中より一言
お忙しい中取材のお時間をいただき、誠にありがとうございました。これからも共に歩んでいくパートナーとして弊社社員一同精進していきます。何かあれば些細なことでもお気軽にご連絡ください!
取材日時 2025年6月
取材・執筆 カスタマワイズ
※ 業務内容、写真、インタビュー内容は取材当時のものです。
※ 所属組織は2025年6月3日時点のものです。
石井食品株式会社
取材先:岡山県久米郡美咲町原田4308(美咲営業部)
設立:1972年5月
社員数:58名
URL:https://www.iss-j.co.jp/
石井食品株式会社は、1963年に創業された、岡山県に居を構える食肉卸売および食品加工メーカーです。弊社工場では、国内外の食肉をステーキやしゃぶしゃぶ、焼き肉など用途にあわせてカットした肉類や、肉のうまみを引き立てる自社製造の調味料を中心に、約500種類の商品を製造・販売すると共に、それらを用いた「美味しい食べ方」の提案も行うことで、食文化の発展に貢献しています。

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