菓子メーカーと菓子卸の機能を合わせ持った菓子のメーカーベンダー

バーテックのブラシに替えて、衛生管理と
異物混入対策の両面で安心感が増しました。
さらに、費用対効果も上がったのは嬉しい驚きです。

株式会社アイネット 東北工場 様

株式会社アイネット 東北工場 様

自社ブランドを始め、質販店向けにOEM供給する洋菓子を製造する株式会社アイネットの東北工場では、2012年秋頃より次々とバーテックのブラシを採用している。従来のブラシからバーテックのブラシに変えた理由とメリットとは何か?詳しくお話を伺った。

Q)株式会社アイネットの主な業態を教えてください。

アイネットは菓子メーカーと菓子卸の機能を併せ持った菓子メーカーベンダーのアイネットホールディングスの中の一企業で、卸専門の菓子のオリジナルブランドです。
ここ宮城県大崎市にある東北工場では、パウンドケーキやフィナンシェなどの焼き菓子、アイスボックスクッキーなどを主にアイネットブランドのお菓子を製造しています。

Q)アイネット・東北工場で使用しているバーテックのブラシを教えてください。

現在、バーキュートシリーズの歯ブラシ型ブラシ、パイプクリーンブラシ、衛生管理用たわし・Mサイズソフトを工場内の機械の洗浄に使用しています。
アイネット東北工場では主にクッキーや焼き菓子を製造しています。これらのお菓子からは細かい粉のようになったカスが出ます。機械のねじ周りや小さな溝、すきま等に入り込んだカスを丁寧に取り除くのに、場所に応じてこの3種のブラシを使い分けています。

歯ブラシ型ブラシ

お菓子の製造ライン機械の清掃に使われている、バーテックのバーキューとシリーズ、歯ブラシ型ブラシ、
ねじ周りや細かい溝などに入り込むクッキーや焼き菓子の粉もきれいに掻き出すことができる。
食品に直接触れる部分の清掃には、ブラシもクロスもすべて青色で統一している。

パイプクリーンブラシ

バーテックのバーキュートシリーズ・パイプクリーンブラシ。
外形は、食品工業用ステンレス鋼管の寸法(JIS G3447)を参考にしている。清掃用具は使用開始日を記載して吊り下げて保管。

衛生管理用たわし・Mサイズソフト

バーテックのバーキュートシリーズ・衛生管理用たわし・Mサイズソフト。
焼きあがったクッキーを載せる網の洗浄に使用している。すべての清掃用具をバーテック製品に揃えてから、清掃にムラがなくなった。

Q)機械の洗浄以外に使用しているブラシはありますか。

衛生管理用ほうき ステンレス柄付きセット300㎜(試作品の450㎜)
工場の床の清掃に使用しています。
現在、バーテックにはW300㎜のタイプしかありません。しかし清掃場所によってはもっとワイドなもののほうがより効率よく清掃ができると考え、バーテックに問い合わせてみました。するとバーテックはすぐに450㎜のものを試作品として作ってくれました。思ったように非常に使い勝手もよく、これを製品化してもらえないかとお願いしている所です。(※)

衛生管理用ほうき・ステンレス柄付きセット300mm(右)。食品に触れない部分の清掃には赤の用具で統一している。
左の青いものはアイネットの要望でバーテックが試作したもの。ワイドな分、広い部分の清掃には効率的。(試作のため、青)

※「バーキュート衛生管理用ほうき 幅広タイプ」として製品化しております。(2017年11月現在)

Q)バーテックのブラシを使用する以前は、何を使っていたのでしょうか。

バーテックのブラシを使う以前は、特に決まったものではなく、量販店などで適当なブラシを購入して使っていました。一般的に使われるような金属たわしやほうきなどで、家庭でも使われるようなブラシや歯ブラシなども使っていました。特にメーカーも決めていませんでしたから、購入のたびに違っていました。

Q)バーテックのブラシを使用する以前に、何か不都合な事を感じていたのでしょうか。

いいえ、特に「不都合がある」と感じていたわけではありません。ただブラシの毛は抜けるものですし、抜けた毛がお菓子に混入しないようにと神経質なほど細心の注意を払っていました。一般的なブラシの毛は、色が白やシルバー、茶色などですから、ステンレスの機械や焼き菓子などの中にあっては特に目立ちません。食品工場ですから、異物混入にはとても敏感になっていました。

Q)どのようにしてバーテックのブラシを知ったのですか。

消毒会社の紹介でバーテックのブラシを知りました。アイネット東北工場では衛生面や異物混入に関しては常に関心がありましたから、それまでも衛生管理用品の展示会に行ったり、海外メーカーのサンプルを取り寄せたりしていました。しかし工業用ブラシは一般的なブラシよりも単価が高い事もあり、それだけの費用対効果が認められるのか分からないうちはなかなか踏み出せないでいました。

Q)なぜバーテックのブラシを採用することにしたのですか。

バーテックのブラシを採用したのは、2点の理由があったからです。

1. 問い合わせへの対応の早さ
消毒会社に紹介されてからすぐに問い合わせのメールをしてみました。すると当日中にメールの返信があり、翌々日にはサンプルが到着していました。この対応の早さと丁寧さに、とても信頼が置ける会社だなと感じました。

2. サンプルを試してのブラシの品質の良さ
サンプルを試した結果、思った以上に品質が高かった事もバーテックのブラシを採用した理由です。高品質をすぐに実感出来たため、費用対効果も認められるだろうと考えました。

「小さなブラシの品質にまで注意を払う事が全体の清掃・衛生レベルをあげることにつながります」と工場長の小黒氏。

バーテックのブラシを一つ採用してから、衛生用のブラシを購入する際は量販店に行くよりもまずバーテックの製品をチェックするようになり、複数製品を採用することになっていきました。

Q)実際にバーテックのブラシを採用して、一般的なブラシを使っていた時と比べて違う点はありますか。

バーテックのブラシが量販店などで購入する一般的なブラシと違っているという点は5つあります。

1. ブラシの毛が抜けにくい
バーテックのブラシは一般的なブラシと比べると、毛が抜けることがほとんどありません。毛が抜けにくいとはカタログにも強調されてはいますが、実際に使ってみて一般的なブラシとの圧倒的な違いに驚きました。

2. 目立つ毛の色
バーテックのブラシは非常に目立つ青色をしている為、毛が抜けたとしてもすぐにわかります。食品には青という色が無い為、青色をした毛は一目で見分けられます。これは異物混入を防ぐという観点での大きな安心感に繋がっています。

3. 耐久性
バーテックのブラシは毛が抜けにくい事もあり、一般的なブラシに比べて耐久性がとても高いです。一般的なブラシは約1週間ほどで交換していましたが、バーテックのブラシは2週間から4週間での交換になりました。

4. 費用対効果
バーテックのブラシは一般的なブラシと比べると一つあたりの単価は高いのですが、耐久性が高い事で全体的な支出額を見れば一般的なブラシを使用していたころとほとんど変わらないことがわかりました。これに異物混入が防げるという安心感を加えると、費用対効果は非常に高くなったと考えています。

5. 品質の統一からくる使いやすさ
一般的なブラシを使っていたころは、特にメーカーを決めていたわけではありませんでしたから、例えばたわし一つとってもさまざまなメーカーのものが混同していました。メーカーによって毛の堅さや長さが違いましたから、力の入れ加減やブラシの持ち方や角度などを微妙に変える必要がありました。ブラシをバーテックの製品にそろえることにより、全て同じように使う事ができるので、全体的な清掃にムラがなくなり全体的に清掃レベルが上がりました。

Q)ところで、工場のシャッターに取り付けられているシャッターブラシもバーテックも製品ですね。

はい、バーテックのシャッターブラシです。これは私が着任する以前から取り付けられていました。このシャッターブラシ導入の経緯については、アイネットホールディングスの関連会社の工場からのアドバイスがあったと聞いています。バーテックのシャッターブラシを採用する以前はシャッターまわりの異物混入については特に対策がとられてはいなかったようです。
現在は年に2-3度しか開ける機会のないシャッターにはブラシを取り付けていないのですが、やはり異物混入対策を徹底するために早急にすべてのシャッターにバーテックのシャッターブラシを採用することにしています。

異物混入対策として関連工場のアドバイスで以前から取り付けられていた。現在すべてのシャッターへの取り付けを予定している。

Q)アイネットホールディングスでは、関連会社間での情報のやりとりもあるのですか。

情報のやり取りというより、お互いに秀でた点から学ぶ姿勢をとっているという言い方が正しいでしょうか。

東北工場は歴史が浅く、お菓子の品質向上に関してはまだ他の工場から学ぶ点が多いのです。

しかし衛生面では、工場が新しいだけに東北工場が最も厳しい基準を取っていると思っています。工場のスタッフ全員が衛生環境をより良くする為に、毎月コンサルタントから5Sに関する指導を受けています。また、消毒会社の工場定期モニタリングや、OEM商品を製造させていただいている企業様の監査も積極的に受け入れています。これは外からの目があることで、より衛生管理にも厳しくなれるという考え方からです。

私は、今後お菓子製造業界は二極化されていくと考えています。一つはただ美味しいお菓子を作ればそれでよいというもの。もう一つはお菓子の品質だけでなく衛生管理や異物混入対策も徹底するというものです。アイネット東北工場は後者、美味しいお菓子の製造だけでなく衛生管理も徹底するという方針を貫いていこうと思っています。そうでなければ今後生き残ることは難しいでしょう。
ですから衛生管理や異物混入対策は、ここ東北工場がモデルケースとなってグループ工場に情報を提供するという心構えで取り組んでいます。

「東北工場はアイネット・ホールディングスの中で衛生管理・異物混入対策のモデル工場を目指しています」と工場長の小黒氏(右)。

Q)アイネットが考えるバーテックの強みは何だと思いますか。

バーテックが持っている強みは大きく言って3つ挙げられると思います。

1. 高品質からくる安心感
バーテックのブラシは毛が抜けにくく、万一抜けたとしても目立つ青色をしているためすぐにわかります。バーテックのブラシを使いだして、異物混入に対して大きな安心感を持つことができました。食品工場では常に異物混入への恐怖感や不安感があります。それが払拭されたことで別の事に集中でき、ついてはお菓子の品質向上へ繋がっています。

2. スピード
問い合わせてからの対応がとにかく早いです。メールの回答もその日のうちに来ますし、すぐに電話をいただいた事もありました。またサンプル送付もとても早いです。大阪から送られるので、宮城県のの東北工場に届くのは翌々日ですが、それより遅くなったことはないと思います。迅速に対応してもらえるのはとても有難いですね。

3. 提案力と商品開発力
バーテックは現在扱っている製品が良いというだけではなく、常にユーザーの事を考えて提案、商品開発を行っています。衛生管理用ほうきの450㎜の試作品を作ってくれたことなどはその一例です。相談できる、解決してもらえる可能性があると考えられることはとても心強いことです。

4. 人が見え、情報が来る
バーテックは営業の方の顔が見えます。メールや電話はもちろん、時には東北工場まで足を運んでくれます。人との付き合いが生まれることによって、情報ももたらしてくれます。東北工場は都会と違って情報がなかなか集まりません。人の顔が見え、情報をもたらしてくれるというのは他社では考えられない事です。

Q)では逆に、バーテックの弱みは何だと思いますか。

費用対効果の訴求

ブラシ一つの値段をとってみると、一般的なブラシよりはコストが高くなります。高品質であることや耐久性を考慮すると、一般的なブラシよりもコスト面でも同等、あるいはそれ以上の費用対効果があると思いますが、今のところ費用対効果の訴求が弱いように思います。1つのブラシの値段は高くても、結果的にはコストも下げられるというアピールがもっと必要ではないでしょうか。

Q)アイネットの今後の展望を教えてください。

アイネットは「日本のお菓子の文化を残していきたい」と考えています。日本のお菓子は多種多様です。海外から渡来したお菓子もアレンジが加えられ、世界的にみてもオリジナリティある独自の文化を持っています。それが今どんどん失われようとしています。

アイネットは小さな和菓子屋さんが守ってきた独自のお菓子も含めて、日本のお菓子文化を大切に次世代に残したいと思っています。その為にはお菓子製造のノウハウや技術の向上はもちろん、工場での衛生面も十分に兼ね備えたものでなければならないと考えています。

バーテックには今後も衛生面での向上の為に、様々な情報や提案等を頂きたいと思っています。末永くよろしくお願いします。

「バーテックには今後もアドバイスや情報を入れてほしいと思っています」と工場長の小黒氏(左)
右は弊社・北條。
バーテックのシャッターブラシの前で撮影。

お忙しい中、ありがとうございました。

取材日時 2013年1月
取材・執筆 カスタマワイズ

導入製品

株式会社アイネット 東北工場 様

所在地:宮城県大崎市古川字本鹿島100
創業:昭和21年8月
代表取締役社長:小黒敏行
Webサイト:http://www.ainet-kashi.co.jp/
株式会社アイネット 東北工場 様

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