【前編】食品工場内の害虫発生を防ぐためには、「防虫清掃」がカギ!
食品工場内で、繰り返し虫が発生していませんか?工場内で虫が発生してしまうのは、「防虫清掃」ができていないからかもしれません。「防虫清掃」とは「防虫のための清掃」のことであり、殺虫剤などを使用せずに清掃することで、虫の侵入や発生を未然に防ぐことを指します。今回は、食品工場内で虫が発生する要因と、解決方法である「防虫清掃」についてご紹介します。
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食品工場内で虫が発生する要因とは
工場内で発見される虫は、外から侵入する外部侵入虫と、建物内で繁殖する内部発生虫の2つに分けられます。外部侵入虫の対策方法については、「なぜ、食品工場内に虫(害虫)が発生するのか?最適な外部侵入ルート対策方法」をご覧ください。今回の記事では、建物内で繁殖する内部発生虫について、ご紹介します。
工場内で虫を発見した場合、どのような対処方法が考えられるでしょうか。殺虫剤を使用したり、対策として捕虫器を置いたりしている工場もあるかと思います。しかし、それでは根本的な解決方法にはなりません。なぜなら、工場内で虫が発生する要因は、室内に残渣や汚れが溜まっているからであり、その汚れを取り除くための適切な清掃が習慣化されていなければ、残った汚れから虫が繰り返し発生するからです。つまり、工場内部で虫が発生する根本的な解決方法は、「清掃」しかありません。
「キレイのための清掃」と「防虫のための清掃」は違う
通常の清掃は、美観を目的とした「キレイのための清掃」です。工場内で発見される虫の多くは、人の目や手の届かない場所に生息しているため、「キレイのための清掃」では、防虫効果が得られない場合があります。そのため、「防虫のための清掃」を行うことが重要となります。人の目や手の届かない、虫の発生源となる場所に対して的確に清掃することで、虫の発生源を根絶させることができます。
虫の発生源について
それでは、具体的にどのような場所が虫の発生源となりやすいのでしょうか。写真1・写真2は、工場の中で人の目に付きにくく、虫が発生しやすい箇所です。食品工場内には多くの機械が設置されており、汚れの溜まりやすい細い隙間が多数存在します。虫の発生源を根絶させるため、清掃箇所として見逃している場所はないか、定期的に工場内を確認することが重要です。汚れが溜まりやすい隙間を発見した場合は、写真3のような防虫清掃に最適なブラシを使用し、清掃を行いましょう。
写真1:機械下 写真2:キャスターのコマ
写真3:防虫清掃に最適なブラシ・スクイージー例
まとめ
今回は、食品工場内で虫が発生する要因と根本的な解決方法である「防虫清掃」についてご紹介しました。虫を発生させないためには、虫の餌となる残渣や汚れをなくすことが重要です。そのためには、美観目的の清掃ではなく、「防虫のための清掃」を行わなければなりません。残渣や汚れの溜まりやすい場所を把握し、適切な清掃を習慣化することで、虫の発生源を根絶させましょう。
次回【中編】では、食品工場で特に問題となる内部発生虫ベスト3の特性と、その発生箇所についてご説明します。さらに【後編】では、「防虫清掃」に最適なブラシや清掃のポイントなどを詳しくご紹介します。こちらもぜひご参考いただければ幸いです。
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「【中編】食品工場内の害虫発生を防ぐためには、『防虫清掃』がカギ!」
「【後編】食品工場内の害虫発生を防ぐためには、『防虫清掃』がカギ!」
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