定位置定数から始める「しつけ」ブラシ管理の新手法

定位置定数から始める「しつけ」ブラシ管理の新手法

食品業界では、異物混入の問題が頻繁に発生しており、その一因として資材や用具の定位置定数管理が適切に行われていないことが挙げられます。さらに、衛生管理教育に時間と労力を費やす必要があり、多くの食品企業や品質管理者がお悩みではないでしょうか。本記事では、これらの問題へのアプローチとして、ブラシ管理の新しい手法として「7Sラック」をご紹介します。

ブラシ管理の課題

食品工場におけるブラシ管理において、清掃後にバケツに放り込まれるブラシが残留物を適切に取り除けず、ブラシの劣化を招く問題があります。また、バケツ内での保管はブラシの十分な乾燥を妨げ、それが菌の繁殖リスクを高めています。ブラシが散らかっていると、作業員が必要なブラシを見つけるのに時間がかかり、生産性の低下につながっています。このような状況でのブラシの配置や保管方法の見直しが、作業環境を整え、清潔で安全な条件を維持する上で重要です。

7Sラックのコンセプト

7Sラック

「7Sラック」は、これらの問題を解決するために開発されました。この商品は、単にブラシを保管するだけでなく、清掃効果の確認や管理を容易にすることに焦点を当てています。ブラシの収納に留まらず、清潔で整頓された環境を実現するために、「7S」の概念が商品名に込められています。

「7S」の考え方は、NPO法人食品安全ネットワークが提唱するもので、食品製造環境において不可欠な「清潔」を追求するために、通常の5Sに「洗浄」と「殺菌」を加えた活動を指しています(引用元: NPO法人食品安全ネットワーク)。

7Sラックの商品特長

「7Sラック」の背面パネルには、ブラシごとのシルエットが印刷され、見たままの直感的な収納が可能です。この仕組みにより、ブラシの定位置管理が容易になり、それによって定数管理のしやすさも向上します。ブラシを浮かせて収納することで、毛先などの劣化状況が確認でき、十分な乾燥ができるため、食中毒などの原因となる微生物の増殖も低減します。

シルエットの配置は、ラックごとにカスタマイズ可能であり、各現場のニーズに合わせたラックを製作できます。

注文から納品までのフロー

御見積もりフォームへの入力から見積書の発行、注文、デザイン打合せ、製作開始、そして最終的な納品までのフローを以下に示します。

(1)御見積もりフォーム入力: お見積もりフォームにて基本仕様を選択してご依頼ください。

(2)見積書発行: フォーム依頼後、翌営業日に見積書を発行します。内容には本体価格、組立費用、送料が含まれます。

(3)ご注文

(4)デザイン打合せ: パネルの色やかけるブラシ、点数などの詳細を7営業日中に決定します。

(5)製作開始: 20営業日で製作します。

(6)納品: ご指定の住所まで製品を納品します。

まとめ

「7Sラック」の導入は食品工場における様々な問題に変革をもたらします。異物混入リスクが低減し、清掃時間が最適化されることで生産性が向上します。従業員の衛生教育にかかる時間も削減され、現場の衛生意識が向上することが期待されます。ブラシ管理の新たな清潔習慣として、「7Sラック」が食品業界における効果的なソリューションとなることが期待されます。

7Sラック

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