透明硬質樹脂パッケージの専門加工メーカー
クリアケースの製造工程、保管において、防塵・防虫対策は必須です。
バーテックの製品を設置してからは、ホコリや虫の侵入がほぼなくなりました。
日本真空包装機械株式会社 様
福井県坂井市のテクノポートで、透明硬質樹脂パッケージの専門加工メーカーとしてクリアケース製造を行っている、日本真空包装機械株式会社 福井工場では、防塵・防虫対策においてバーテックの各種製品を使用しています。今回は、バーテックの製品を導入した経緯と評価について、田村重之工場長に詳しくお話を伺いました。
日本真空包装機械株式会社 福井工場の主な業態を教えてください。
日本真空包装機械株式会社 福井工場では、大手化粧品会社、薬品会社、食料品会社の製品をパッケージするクリアケースの製造、クリアケースへの印刷(UVシルク印刷)を行っています。その他、パッケージできるものなら業界を問わず、クリアケースを提供しています。
試作段階では、2次元CADによる設計とプロッター(図面データを出力する装置)を使用して、クリアケース形状提案を行います。承認をいただいた形状データをそのまま抜型作成に使用することで、本生産でも、忠実にサイズを再現できます。
通常、クリアケースの抜型に使用されるトムソン罫だけではなく、ケースの角部分がキチッと折れる「特殊罫線」を使用できるのも当社クリアケースの特長です。特殊罫線のケースは、手作業での組み立ての効率も良く、組み上がりもとてもきれいに仕上がるということで好評をいただいています。
商品包装用のクリアケース(右上)、クリアファイル(左)、本社工場生産のブリスターパック(右)
福井工場で使用しているバーテックのブラシについて教えてください。
工場のシャッター2枚に、シャッター隙間対策用ブラシ「バーシャットⅡ」を使用しています。工場外部からの塵・ホコリと虫の浸入を防ぐ目的で、シャッターの下部に設置しています。また、工場から外部につながるすべてのドアには「バーカットフレックスシステムHSSタイプ」を設置しています。
バーシャットⅡ
工場のオーバースライダー式のシャッター2枚の下部にバーシャットⅡを設置しました。クリアケースの製造工程、保管において、ホコリの浸入は特に注意していることです。
バーシャットⅡを設置する以前は、シャッターの下部にゴムが付いていましたが、平成元年に工場を立ててから交換していませんでした。摩擦や経年劣化でゴムに歪みが生じ、シャッターの下部に隙間ができていました。バーシャットⅡを設置してからは、塵・ホコリの浸入はほとんどなくなり、地を這う虫の浸入も見られません。
バーカットフレックスシステムHSSタイプ
工場から外部につながるドアの下にも、わずかですが隙間がありました。ドアの下部にも「バーカットフレックスシステムHSSタイプ」を設置することで、より防塵・防虫効果が高くなると考え、工場から外部につながる7つのドアのすべてに取り付けました。
工場の2枚のシャッター下部にバーシャットⅡ、外部につながるドア下部にバーカットフレックスシステムHSSタイプを設置
バーテックの製品を導入する前は、どのような課題がありましたか。
課題はつぎの2点です。
季節風による砂ぼこりの侵入
この地域では、冬は日本海からの強い季節風が吹いてきます。工場は海に近く、砂ぼこりや浜辺の砂が強風に乗って吹きつけ、シャッターやドアの隙間から侵入してきます。雨が降ると横なぐりの雨になり、シャッターの隙間から雨水が浸入することもあるほど、例年、この季節風には悩まされています。
お客様にクリアケースを納入するときに、ケースとケースの間に小さな塵やホコリがあると、擦れて傷がついてしまいます。製造しているクリアケースの材質は、主に、A-PET(非晶性ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)ですが、紙製などのケースに比べ傷がつきやすいのです。
夏季の虫の侵入
例年、8月から10月にかけて虫の侵入が見られていました。ほとんどが、シャッターの近くで見つかるのですが、ダンゴ虫などの地を這う虫が、シャッターの隙間から工場内部に侵入してきていました。
当社のクリアケースは、化粧品、芳香剤、医薬品、食料品などの包装に使われています。ケース内に虫が入っていては大問題になりますので、出荷前にしっかりと検品作業を行っています。それでも、まずは防虫対策をして、未然に防ぐにこしたことはありません。
バーテックの隙間対策用ブラシ「バーシャットⅡ」「バーカットフレックスシステムHSSタイプ」の評価をお聞かせください。
バーシャットⅡ
バーシャットⅡを取り付けてからは、シャッター内部への塵・ホコリの侵入はほとんど見られません。この11月も強風の日が続きましたが、砂ぼこりの侵入はありませんでした。また、8月に設置して以降は、地を這う虫の侵入はほとんどありません。
設置して間もないため、まだシャッターブラシの劣化はありませんが、バーシャットⅡは劣化した部分だけを交換できるセパレート構造になっているので、費用対効果が高いと考えています。
シャッターを閉じた状態(左)、シャッター下部に取り付けられたシャッター隙間対策用ブラシ(右)
バーカットフレックスシステムHSSタイプ
バーシャットⅡ同様、防塵・防虫対策として効果が出ています。バーカットフレックスシステムHSSタイプはドアの開閉をしても違和感がないのが良いですね。ドアの下部にゴムなどをつけると、ドアが重くなって開閉が大変になってしまいますが、バーカットフレックスシステムHSSタイプは普段の感覚で使用できています。ビス止めだけで簡単に設置でき、自分たちで交換できるのもメリットです。
外部につながるドアに設置されたバーカットフレックスシステムHSSタイプ。
侵入対策をしてもドアの開閉はスムーズ。
「バーシャットⅡ」「バーカットフレックスシステムHSSタイプ」の導入経緯についてお聞かせください。
当工場では2010年にISO9001を取得し、品質マネジメントシステムの継続・改善を図っています。防虫対策を行う防虫委員会の中で、工場のシャッターの隙間が問題に挙がりました。
今年の5月に、バーテックと取引のある大阪本社の営業担当が、防虫対策についてバーテックに相談し、一度提案を受けることになりました。
2010年にISO9001を取得
バーテックの提案を受け、どのような印象を持ちましたか。
バーシャットⅡと、バーカットフレックスシステムHSSタイプの提案を受けたのですが、ブラシのサンプルを見てすぐに「これは効果がありそうだ」と感じました。
カタログも見せてもらいましたが、ブラシ専用のカタログを見るのは初めてでした。清掃用などで、工場で使用しているブラシは、使えなくなれば従来取引のある会社に注文するだけ。カタログを見たことはありません。
バーテックの提案は、製品の特長がわかりやすく記載されたカタログと、ブラシのサンプルも見せてもらったので、製品の特長を理解できました。その後、検討、導入とスムーズに進みました。
「ブラシのサンプルを見て、効果がありそうだと感じました」と田村氏
導入決定から製品の設置までの対応はどうでしたか。
社内で検討した結果、すぐに製品の導入が決まりました。バーシャットⅡ、バーカットフレックスシステムHSSタイプともに8月に設置しました。バーシャットⅡは取引のあるシャッターメーカーを通じて設置し、ドアに取り付けるバーカットフレックスシステムHSSタイプはビス止めだけですので、当工場の防虫委員会のメンバーで取り付けました。
これまでのバーテックの対応はいかがでしたか。
提案を受けてから導入まで、担当の猪坂さんには製品について詳しく説明してもらいました。当然かもしれませんが、こちらはブラシに関しての知識はありませんから、わからないことはすぐに猪坂さんに相談しました。
バーテックの製品を設置してから、防塵・防虫効果がはっきりと表れているので、今さらながら、もっと早くバーテックの製品を知っておけば良かったと感じています。
田村様(右)と弊社営業部 猪坂(左)
猪坂さんは誠意をもって対応してくれるので助かっています。ヒアリングも丁寧ですし、レスポンスも早い。今後も防塵・防虫対策とともに、ブラシに関しても教えてもらいたいと考えています。
バーテックへの今後の期待があればお聞かせください。
工場の隙間対策として、実施したいことはまだまだあります。先日、自動ドアを入れ替えましたが、その隙間対策をどうしようかと考えているところです。バーテックには、これからも効果のある提案をしてもらいたいと思います。
侵入対策や異物混入対策に力を入れている他の工場が、どういう対策をしているかなどの情報を提供してくれることを期待しています。
お忙しい中、ありがとうございました。
取材日時 2013年12月
取材・執筆 カスタマワイズ
日本真空包装機械株式会社 様
地元貢献の観点からほとんどの社員を地元採用しています。重工業の多いテクノポートにおいて、女性社員の割合が全社員の半数を超えているのも特徴です。
所在地:福井県坂井市三国町テクノポート2-5-1
本社工場:大阪府八尾市垣内3-82
創立:1958年(昭和33年)
従業員数:従業員:42名(福井工場のみ)
Webサイト:https://www.jpinc.co.jp/
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