千田グループのお弁当・おにぎり製造などの米飯加工
バーシャットⅡを設置後、バーカットも設置し虫の侵入が激減。今となっては、早く設置しておけばよかったと思います。
株式会社ジャンボリア 様
「お米の総合企業」である千田みずほ株式会社を中核とする千田グループ内で、お弁当・おにぎり製造などの米飯加工を担う株式会社ジャンボリア。品質・衛生管理強化のためドア隙間対策用ブラシ「バーカット」を導入し、工場内の異物混入・衛生対策をされています。バーテック製品を導入した経緯、製品の評価、導入効果について、株式会社ジャンボリア 専務執行役員 商品部 部長 池田 通昭 様、執行役員 製造部部長 兼 生産管理部部長 大野 広一 様に詳しく伺いました。(以下、敬称略)
株式会社ジャンボリアについて教えてください。
池田様:今年2019年に創業100年を迎えた「お米の総合企業」千田みずほ株式会社の米飯加工を担う会社として、昭和55年(1980年)に創立しました。その後生産量が増大し、増大に伴う品質・衛生管理強化のため、2008年8月に現在の新工場を竣工いたしました。300人体制で、1日あたりお弁当15,000パック、お寿司20,000パック、おにぎり40,000個を生産しており、1日5万人~8万人分の食を担っています。
専務執行役員 池田 通昭 様
ジャンボリアでは、「ISO22000(食品安全)」の取得に向け活動されているとお聞きしています。その背景および現在の状況を教えてください。
池田様:ISO22000の取得決断のきっかけは、食品衛生法の改正です。今回の食品衛生法改正では、「HACCPに沿った衛生管理」の対応が必要です。当社のお客様も取引先を選別しているので、お客様から選ばれる企業として、HACCP対応が必須です。そのような背景があり、今回ISO22000の取得を決断しました。
現在、社内で「食品安全チーム」を立ち上げました。課長以上11名のチームで、私がリーダーを務めており、月に3回程度の勉強会を行っています。管理職メンバーが、ISO22000取得の課題に対して真剣に取り組まないと、部下を引っ張っていけないと考えます。
食品安全チームの具体的な活動について、まずはマニュアル作成を行っています。帳票の型式などもチームで作成しています。またマニュアルに記載する「言葉」も、一字一句、慎重に選んでいます。なぜなら、文章には解釈が生じるため、個々人の読み取り方により、全く違う内容に取られることもあります。誰が読んでも同じ認識が持てるよう、マニュアルの文章を注意して作成しています。
マニュアルが完成した後、従業員に勉強会を展開していく予定です。当社はISO9001を既に取得しています。従業員も品質管理についての基礎知識は持ち合わせてるため、ISO22000についても、従業員の理解も早いと考えています。
工場を運営する上で大事にしていることは何でしょうか。
大野様:最も「教育」を大事にしています。当社は24時間365日稼働しており、繁忙期などもあるため、従業員全員を集めての勉強会の開催が難しい環境です。そのため、勉強会の時間を夜や昼間に分け、従業員が参加しやすい時間に実施するといった工夫をしています。上の役職に付くためには、知識も重要です。会社としては、教育の機会を設けていますので、その機会をうまく活用し、研鑽を積んでほしいと考えています。ユニークなところでは、当社には海外出身の従業員もおりまして、海外出身者を含む新入社員には、会社のルールや、工場への入場やトイレの利用方法などのルールについてのビデオを作成して、目に見える形で説明しています。
製造部部長 兼 生産管理部部長 大野 広一 様
設備面で、品質や衛生に取り組んでいることはありますか。
大野様:炊飯製造では真空冷却装置を使っていますが、加熱調理品製造では真空冷却装置ではなく、差圧冷却装置を使用しております。差圧冷却ですと冷却に2時間かかるのですが、真空冷却ですと15分前後で冷却できます。冷却に時間がかかると、菌の増殖といった衛生面の懸念もあるため、加熱調理品用に真空冷却装置を導入し、現在稼働準備中です。
バーテックのことを知った経緯を教えてください。
大野様:工場裏口の防火シャッターの隙間からの虫の侵入が気になっており、防虫対策を検討していました。その際に、バーテックのシャッター隙間対策用ブラシ「バーシャットⅡ」の存在を見つけ、設置したことが、バーテックのことを知ったきっかけです。またその後、千田みずほ品質管理室の加藤氏からも、バーテックのことを紹介いただきました。千田みずほとジャンボリアでは、日頃より会議等でお互いに交流し、品質管理や衛生管理の情報交換を行っております。加藤氏からもバーテック製品の品質の高さを聞き、当社の選択が正しかったことを再認識しました。
「バーシャットⅡ サイド部用ブラシ」
扉横の隙間もしっかりガード
バーテック製品の導入に至った経緯を教えてください。
大野様:防火シャッターの防虫対策で「バーシャットⅡ」を設置したのは先に述べた通りですが、他にも外扉からの虫の侵入に苦慮していました。トラップを仕掛けるなど、様々な侵入対策を行っていたのですが、それでも虫の侵入を防止できませんでした。そのような中、2018年12月に千田みずほから「バーカット」の優れた品質と高い防虫効果について紹介を受けました。季節的に春先から虫が増えますので、それまでに対策を施したいと考えていましたので、ちょうど良いタイミングでした。千田みずほで実績ある製品ですので、他社との比較をすることなく、導入を決定しました。
「バーシャットⅡ 下部用ブラシ」を設置
バーテック製品を導入される前の状況と導入後の効果を教えてください。
大野様:2019年3月にバーカットを設置しました。過去の同時期と比較すると、虫の侵入が激減しました。バーカット設置後、特にメンテナンスすることもないので、運用も楽です。今となっては、早くバーカットを設置しておけばよかったと思います。
「バーカット」設置
防虫対策に苦慮していた外扉(オーバースライドドア)も防虫対策が万全に
バーテックの営業担当者の対応はいかがでしたでしょうか?
大野様:営業の中川さんは、製品の一方的な説明ではなく、当社の課題を認識した上で、的確な説明をいただき好感をもちました。特によかった点は、対応可能な点とできない点を正直に説明してくれたことです。現在は食品工場スマイルプロジェクトの提案と、衛生管理の改善事例も紹介いただきました。このプロジェクトを通じて社員向けセミナーを開催しましょうという提案もいただいており、従業員教育の観点でもバーテックの支援をいただいております。
バーテック製品は、具体的にはどういった部分が良かったでしょうか?
大野様:「バーカット」は設置が簡単で、すぐに防虫効果を発揮してくれ、メンテナンスも不要な点です。運用の手間がかからず防虫対策できるバーカットには助けられています。
今後、他のバーテック製品のご利用も考えていらっしゃいますか?
大野様:衛生管理用具に関心があり、デッキブラシやスクイージーを検討しています。当社は清掃を念入りに実施していまして、例えば炊飯エリアは朝8時の製造終了後からお昼の12時まで4時間、2名の担当者で清掃しています。その後、お昼に炊飯ラインの稼働を再開し、翌朝8時まで製造、その後の清掃を365日繰り返しています。狭い箇所の清掃には時間を要するため、きちんとした衛生管理用具を使用し、衛生管理の徹底と効率向上を検討しています。
ジャンボリアの今後の展開とバーテックに期待することを教えてください。
大野様:おかげさまで、当社への注文が増えています。当社はおにぎりやお寿司だけではなく、お弁当製造やプライベートブランドの商品企画・製造など、フルラインアップ対応可能な点が強みで、お客様からご評価いただいております。このように生産量が上がっている状況ですので、より一層、品質・衛生管理の徹底が必要と考えています。そのため、まずはISO22000をしっかりと取得し、ISO22000に基づいた会社運営・工場運営を行い、お客様に安心・安全な加工食をお届けする工場として、より一層努力する所存です。
バーテックの防虫対策・衛生管理の製品だけではなく、その知見にも大きく期待しています。当社の防虫対策・衛生管理の心強い味方として、バーテックに期待しています。
お忙しい中、ありがとうございました。
取材日時 2019年9月
取材・執筆 カスタマワイズ
株式会社ジャンボリア 様
「米屋の美味しいご飯」は厳しい工程管理・品質管理のもと製造しています。また、用いる具材も天然素材を使用することにより、お客様に高い評価が頂ける商品が出来上がります。そのため、外食/業務用米飯・酢飯等は学校や病院、飲食店など様々なお客様にご愛顧頂いています。
所在地:神奈川県横浜市保土ヶ谷区峰岡町1丁目21番地
創業年月:昭和55年(1980年)年8月
従業員数:370名(千田グループ全体)
Webサイト:http://www.gohansuki.com/
無料ダウンロード
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