【対談】HACCP製品認証の役割とその重要性について語る!!

【対談】HACCP製品認証の役割とその重要性について語る!!

バーテックでは、「働く人々を笑顔にし、より良い環境を未来へつなげる!」というビジョンを掲げています。ブラシを通じて生産現場の課題を解決し、さらには社会問題や環境問題の解決にまで貢献したいと考えて活動をしております。それにはお取引先様や業界関係者様とのパートナーシップが欠かせません。
そこで、パートナーシップによる新たな価値創造のため、「共創」をテーマに経営者対談を実施しています。

今回のゲストは、HACCP International社の創業メンバーであり、技術部門の最高責任者であるマーティン氏です。当社の衛生管理用ブラシや防虫ブラシも、HACCP International社からの認証を取得しておりますが、2021年6月スタートのHACCPの義務化に向けて、タイムリーな対談をぜひご覧ください。

 

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HACCP International社のビジョンや取り組みついて

まずは、HACCP International社の設立の経緯やその目的をお教えください。

マーティン氏 :HACCP International社は、1998年に食品衛生のコンサルティング会社としてスタートしました。フードサイエンティスト、食品メーカーや商社の出身者、食品衛生のマネジメントをしていた人たちが、その立ち上げメンバーです。

元々はコンサルタントを通して、食品工場のHACCP認証を進めることが主な業務でしたが、お客様から「HACCPに関するノンフードの分野の基準を作って欲しい」という要望を数多くいただき、認証基準の策定や、その認定を行う業務を行うようになりました。当然ながらその認証は、正式な認証機関のプログラムを経ております。

なお認証事業は、その活動は、まずオーストラリアとイギリスから始まり、そこからアメリカ、アジアへと広がっていき、今は全世界的に展開しています。

 

HACCP International社が掲げるビジョンと、その実現のために行っている取り組みについてお聞かせください。

マーティン氏 :私たちの認証プログラムを通じて、「食品工場の人々に正しい食品安全の知識を与える」こと、また基準を満たした製品、サービスが、安心して使えるものだと証明することで、「食品工場の人たちの役に立つ」ことが、HACCP International社の掲げるビジョンです。

またそうしたビジョンを実現させるため、プロモーション活動に取り組んでいます。

例えば、ホテルや食品工場など食に関わる産業に正しい情報を紹介したり、ソーシャルメディアや専門誌に専門家として意見を述べたり、食品関連の会議やセミナーで登壇したりすることで、認証プログラムや食の安全についての訴求を行っています。

さらにその他の取り組みとして、食中毒を防ぐための活動も行っています。

例えば、世の中の食中毒について、どんな原因で起こったのかを調査し、様々なテストや分析を行うことで、どうすれば解決できるのかを考えています。

 

認証取得の経緯やそのメリットとは

バーテックがHACCP Internationalの認証を取得することになった経緯をお聞かせください。

末 松 :世界的に高い基準で認知されているHACCP Internationalの認証取得にチャレンジすることで、私たちの製品をより良いものにしていきたいという思いが一番です。

マーティン氏 :ちなみに認証取得に挑戦してみて、どんな感想を持ちましたか?

末 松 :基準の幅広さに、まず驚きました。毛が抜けない、色が付いているなどの、製品の品質や仕様に対する基準だけでなく、職員の教育やクレームについてなど、形のない部分にまで及んでいる点が印象的でした。

また認証を取得することで、弊社の製品により大きな自信を持つことが出来た点も、大きく心に残ったことです。

というのも弊社は、国内のブラシメーカーで初めてHACCP Internationalの認証を取得したのですが、その事実を業界紙に大きく取り上げていただけたのです。お陰で私も社員たちも、自分たちがやっていることがお客様や業界のお役に立つと自信をもつことが出来ました。

 

バーテックは、ブラシを通して「働く人々を笑顔にし、よりよい環境を未来へつなげる!」というビジョンを掲げています。マーティンさんのご経験より、HACCP Internationalの規格を活用することはビジョンの実現に近づけるとお考えでしょうか?

マーティン氏 :もちろんです。その理由はふたつあります。

ひとつ目は、「安心して使える」こと。

バーテック製品は「HACCP Internationalの認証」という目に見える形で、厳しい基準をクリアしています。その製品を利用することは、企業やそこで働く方々にとって安心感があると考えます。

ふたつ目は、「環境リスクは低い」こと。

バーテック製品の手法は、ブラシを上手く使うことで、化学薬品などにあまり頼らないペストコントロール(害虫対策)を実現します。

環境に悪影響を及ばさずに、リスクが減らせるというのは、働く皆さんに社会貢献をしているという意識を持ってもらえるのではないでしょうか。

こうした理由から、バーテックさんのビジョンはどちらも実現していけるものだと考えます。

 

今後の展望について

HACCP International社の今後や、展望について教えてください。

マーティン氏 :私たちが取り組んでいる、「ノンフードの分野の基準」の重要性は、まだまだ世の中に知られていません。ですので、そのプロモーションを世界に向けてしっかりとやって行きたいと考えています。

中でも日本という国は、非常に重要です。

なぜなら日本は、ノンフードも含めた食品のリスクには非常に敏感にも関わらず、「基準」については、高い意識を持っていないからです。

そうした国で、私たちのような第三者が客観性のある基準を作り広めていくことは、社会的にも重要なことだと認識しています。ありがたいことに現在では、日本ならホシザキ様や日立様、世界で言えばバイエル様や3M様のような様々な分野の大手企業に、HACCP Internationalの認証を取得いただいていますので、そうした企業とも一緒になって、基準化を推進していきたいと思います。

 

末 松 :そうした展望の実現のために、バーテックに期待することがあれば、ぜひ教えてください。

マーティン氏 :私たちが目指している、「ノンフードの分野の基準」の普及には、それを手伝っていただく方がたくさん必要です。

今回の対談企画のような、紙面を通しての発信は非常にありがたいですので、今後もセミナーや展示会などで、一緒に「ノンフードの分野の基準」、引いてはHACCP International認証の情報発信にご協力いただくことを期待しています。

それと同時に、私たちもバーテックさんのために出来ることをやって行きたいと考えています。

バーテックさんの製品は、私たちが掲げる基準を満たしたものですし、間違った使い方が現場で起きないような作り方がされていますので、そこをきっちりと食品工場さんにプロモートすることで、製品普及に繋げていければと思っています。

 

末 松 :弊社では現在、オンラインセミナーを積極的に開催しています。

コロナウイルスの影響で始めた企画ですが、ありがたいことに毎月たくさんの方にご来場いただけているため、今後も継続しての開催を考えています。

HACCP International社さんとは、ぜひオンラインセミナーでも一緒にやっていければと思いました。本日は、どうもありがとうございました。

 


HACCP認証製品とは

HACCPへの適合性や対応能力を評価し、認証を行う国際機関、HACCP International社が認定した「食品安全の高い水準を満たした商品・サービス」を指します。

製品の認証は、食品以外の機器や器具、サービスなど「Non-Food」と呼ばれる領域の製品に対し、食品安全の規定に合致していることを認証します。

認証の決定は製品そのものの性能や材料だけでなく、適切に使用される様に表示がされているか、製品自体の清掃のしやすさ、さらに「HACCPと食品安全への理解」に至るまで、広い観点からリスクマネジメントを監査し、決定しています。

認証マークは、世界に認められた食品安全の高い水準を示すマークとして世界に認知されています。

 

HACCP Internationalが評価する領域

HACCP Internationalの認証基準は、製品そのものに加え、その製品を取り扱う上で、食品安全に必要な目的を果たせるかという観点からの検証であるということに特長があります。

評価項目には、製品自体の「材料と仕様」「毒性」などのほか、「HACCPと食品安全への理解」「食品安全のトレーニング」や、「現場でのサービス供給」なども含まれます。

¥参考リンク:HACCP Internationalホームページ

参考リンク:バーテックのHACCP認証製品について

 

 

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