オーバースライダー(オーバーヘッドドア)とは?導入メリットやドアを長持ちさせるポイントなどを解説
オーバースライダー(オーバーヘッドドア)とは、工場やガレージなどで使うドアの種類のひとつです。ドアのパネルが分割されており、天井のレールに沿ってドアを格納します。呼び方にはオーバードアやオーバースライディングドアなどさまざまなものがありますが、基本的にはどれも同じ製品です。
オーバースライダー(オーバーヘッドドア)は幅広いデザインや機能、素材などから選べるため、開閉回数や工場の雰囲気などに合わせて導入しましょう。
導入したドアは「隙間のゴムをチェックする」「汚れをチェックする」など、定期的にメンテナンスすることで長期的に利用できます。とくに「隙間のゴムチェック」は、工場への虫の混入を防ぐうえでも重要です。
今回の記事では、オーバースライダー(オーバーヘッドドア)の導入メリットやドアを長持ちさせるポイントなどを解説します。
オーバースライダー(オーバーヘッドドア)とは?
オーバースライダー(オーバーヘッドドア)とは、工場やガレージなどで使うドアの種類のひとつです。ドアのパネルが複数枚に分割されており、両サイドのレールに沿ってドアが天井へ格納されていきます。
のちほど詳しく解説しますが、オーバーヘッドドアは製品ごとでデザインや素材、機能が異なる点が特徴です。また「手動 or 電動」からも選べるため、自社工場の雰囲気や予算に応じて導入するとよいでしょう。
オーバースライダー(オーバーヘッドドア)とシャッターの違い
オーバースライダー(オーバーヘッドドア)は、レールに沿って引き上げられ、天井を埋めるように格納されます。
一方でシャッターは、工場や車庫内で巻き上げるように格納します。ドア開口部の上部に設置されたシャッターボックス内に格納することが一般的です。
オーバースライダーやオーバーヘッドドアなどは基本的にすべて同じ!
オーバースライダーの呼び方は、製品によって以下のようにさまざまです。
● オーバーヘッドドア
● オーバードア
● オーバースライディングドア
上記で呼称される製品は、呼び方が違うだけで基本的にはすべて同じ物を指します。なお今回の記事では、一般社団法人日本シャッター・ドア協会で定められた呼び方に基づき、以降は「オーバーヘッドドア」で統一します。
オーバーヘッドドアの導入メリット
オーバーヘッドドアの導入メリットは以下の3つです。
● 収納スペースが少なくて済む
● 格納スピードが早く音も静か
● 製品によって「デザイン・素材・機能」が豊富に揃っている
収納スペースが少なくて済む
一般的な巻き上げ式のシャッターは、巻き上げたドアを開口上部内で筒状のようにまとめるため、どうしても収納時に厚みが出てしまいます。一方でオーバーヘッドドアは、天井と平行に沿う形で格納されるため、収納スペースが少なくて済みます。
格納スピードが早く音も静か
シャッターはドアを巻き上げる必要があるため、どうしても格納までに時間がかかります。また、巻き上げる時の音が大きいため、時間帯や場所によっては気持ち的に開閉しにくいかもしれません。オーバーヘッドドアは、巻き上げずに天井と並行して格納できるため、シャッターより収納がスムーズです。ドア自体の巻き上げがないことで、音も抑えられます。
製品によって「デザイン・素材・機能」が豊富に揃っている
上記で少し触れたように、オーバーヘッドドアは製品ごとに、幅広いデザインや素材、機能のドアを選べます。例えば、以下のような製品があります。
● 柔らかな雰囲気の木製ドア
● アルミ製素材の軽いドア
● ショーウインドウ効果のあるスケルトンドア
● 耐熱性に優れたドア
● 耐久性に優れ使用回数が多い場所に適したドア
● 高い場所に格納できるドア
このように幅広い種類からドアを選べるため、工場の見た目や開け閉めの回数などに応じて導入しましょう。
オーバーヘッドドアを使い続けるためのポイント
電動か手動かに関わらず、一度導入したオーバーヘッドドアは可能な限り長く使い続けたいところです。適切なポイントを押さえて使い続けることで、ドアの買い替えコストを抑えられます。
使い続けるためのポイントは以下の2点です。
● 定期的にメンテナンスを行う
● 隙間を埋めるゴムもチェックする
定期的にメンテナンスを行う
必ず定期的なメンテナンスを行いましょう。
日頃からメンテナンスを行い、清掃によってゴミ詰まりを除去したり機能の異常をチェックしたりすることで、オーバーヘッドドアの寿命を延ばせます。
例えば以下のようなメンテナンスを行いましょう。
● ドアに汚れが目立っていないか?
● レールにゴミが溜まっていないか?
● 異音はしないか?
● ドアに傷が目立っていないか?
メンテナンスを怠ると、開閉しなくなったり事故が起きたりする可能性があります。単純な清掃であれば手軽に行えますが、万が一機能に異常が発生していそうであれば、専門業者への修理依頼も検討しましょう。
隙間を埋めるゴムもチェックする
ドアの隙間を埋めるゴムの部分もチェックしましょう。オーバーヘッドドアでは、隙間から光や匂いが漏れて、工場内に虫を誘い込んだり近隣に匂いを撒き散らしたりすることがあります。そうしたことを防ぐために、オーバーヘッドドアには標準で隙間を埋めるゴムが付いています。
しかし、経年劣化でゴムが浮き上がったり破れたりして、十分に隙間を埋められないことも発生しがちです。そのため、メンテナンスの際は隙間を埋めるゴムの部分も入念にチェックしましょう。
工場においては防虫対策の重要性が高い
上記のように、オーバーヘッドドアの隙間のゴムが劣化し工場に虫が侵入すると、商品に紛れたり職場環境の悪化を招いたりします。もし商品の製造工程で虫が紛れれば、クレームが発生し企業への信頼低下を引き起こすこともあるでしょう。とくに食品工場で虫が混入すれば、大きな問題に発展しかねません。
また、職場環境が悪化すれば従業員のモチベーションダウンにもつながります。従業員のモチベーション低下は作業効率の悪化を招くため、日頃から入念にメンテナンスを行い、ドアの隙間が埋まっているか必ずチェックしましょう。
隙間を埋めて防虫効果を高めるならバーテックの製品導入も検討しよう
オーバーヘッドドアの隙間を確実に埋めて防虫効果を高めるなら、専用製品の導入も検討しましょう。
弊社バーテックでも、ドアの隙間を埋めて防虫効果を高められる「オーバーシャット」という製品を提供しています。
オーバーシャットは3列植毛のため毛量が多く、オーバーヘッドドアの隙間をしっかり埋められます。フレームのゴムはハサミで簡単に切断できるため、ドアの大きさに合わせて調節可能です。
ブラシは最長25mになるため、大きなオーバーヘッドドアでも継ぎ足しなく施工できます。どのような工場でも高い防虫効果を発揮するため、製品への混入を防いだり職場環境の悪化を防いだりしたい企業は導入しましょう。
具体的な製品情報は以下でご確認ください。
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