商業施設や工場内などのムカデやヤスデは放置しない!放置した際の危険性や具体的な侵入対策、駆除方法などを紹介
人に噛みついてケガをさせたり体液で痛みを与えたりするため、放置してはいけません。「ドア隙間を防ぐ」「湿気を溜めない」といった侵入対策はもちろん、万が一、侵入された際の速やかな駆除が大切です。今回の記事では、ムカデやヤスデを放置した際の危険性や具体的な侵入対策、駆除方法などについて解説します。事前の侵入対策として効果的な製品についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
商業施設や工場内などに侵入したムカデやヤスデの放置は危険!
商業施設や工場などの大きな建物には、ムカデやヤスデが侵入するリスクがあります。ムカデやヤスデが侵入すると以下のような事態を引き起こすため、放置は厳禁です。
・(ムカデの場合)噛まれて従業員や客がケガをする恐れがある
・(ヤスデの場合)体液が肌に痛みを与えることがある
・制作中の製品や販売商品に紛れたり体液が付着したりする恐れがある
・環境が悪化する
(ムカデの場合)噛まれて従業員や客がケガをする恐れがある
ムカデに噛まれると、ヒスタミンやセロトニンなどの毒によって激しい痛みを引き起こし、傷口が腫れたり痺れたりするため大変危険です。この痛みは数時間続くうえ、人によってはアナフィラキシーショックを引き起こします。工場で従業員に噛み付くのも危険ですが、商業施設であれば利用客に被害が出るかもしれません。
(ヤスデの場合)体液が肌に痛みを与えることがある
ヤスデは基本的にムカデのように人を噛みません。しかし、ヤスデを潰すと刺激の強い体液を噴出します。侵入したヤスデを誤って踏むなどして、もし体液が肌に付着すると痛みを与えるため危険です。
制作中の製品や販売商品に紛れたり体液が付着したりする恐れがある
ムカデやヤスデはドアの隙間など小さい部分から侵入します。そのため、気付かずに商業施設や工場内に侵入し、販売商品や制作中の製品に紛れるかもしれません。もし侵入に気付かず商品を販売すると、顧客からのクレームにつながります。また、ムカデやヤスデの体液や毒が付着してしまうと、命を危険に晒すことにつながりかねません。
環境が悪化する
ムカデやヤスデなどの害虫が発生している商業施設や工場は、良好な環境といえず見た目もよくありません。とくにヤスデは集団で発生しやすいため、見た目で嫌悪感を抱く人も多いでしょう。
もし商業施設でこうした大量発生が起きると、「ここは建物の管理をしていないのでは?」と思われ、信頼性を損なう可能性もあります。また、工場などの職場で発生した場合は、その現場で1日働く作業者のモチベーションを下げるでしょう。
具体的なムカデやヤスデの侵入対策方法
上記のような害をもたらすムカデやヤスデの侵入は、以下のような方法で防ぎましょう。
・商業施設や工場内に入れるドア隙間などを防ぐ
・餌となるゴキブリ・ネズミ・ダニなどを駆除する
・施設周辺を清潔に保つ
・内部に湿気がこもらないようにする
・毒餌などの駆除剤や忌避剤を屋外に設置する
・石灰を撒く
商業施設や工場内に入れるドア隙間などを防ぐ
商業施設や工場内に入れる隙間を防ぐことが、基本の侵入対策です。具体的には、以下のような場所の隙間を防ぎましょう。
・ドア
・商業施設な工場など建物の玄関
・窓のサッシ
・通気口
・排水溝
・エアコンのダクト
・換気扇
・洗面台の下
隙間補修用のテープを貼ったり専用の道具で隙間を防いだりすることが有効です。専用の道具としては、例えばバーテックが販売している「ドアドアムカデン」があります。ドアドアムカデンはスカート構造になっており、ムカデやヤスデが侵入するわずかな隙間もしっかり塞げます。
餌となるゴキブリ・ネズミ・ダニなどを駆除する
ムカデは、ゴキブリやネズミ、ダニ、ミミズ、コオロギ、クモなどの害虫を餌にしています。そのため、ムカデの餌となる害虫の駆除が大切です。各生き物に合わせた駆除剤を撒いたり、見つけ次第殺虫スプレーをかけたりしましょう。また、害虫の餌となる食べかすなどの生ゴミも発生しないようにしてください。
施設周辺を清潔に保つ
ムカデやヤスデは、落ち葉や枯れ葉、雑草などの暗い部分に潜んでいます。そのため、定期的に掃き掃除などを行い施設の周囲をキレイに保ちましょう。とくにヤスデは、腐った枯れ葉を餌としているため、さらなる繁殖を防ぐ意味でも掃除が重要です。
内部に湿気がこもらないようにする
ムカデとヤスデは湿気がある場所を好みます。そのため、以下のような方法で換気を行い、湿気を溜めないようにしましょう。
・商業施設や工場内の換気扇を回す
・窓を開ける
・除湿剤を置く
とくに商業施設や工場のように人が大勢いる場所は、トイレの利用者も多く湿気が溜まりがちです。こまめに水場を掃除し、水分を拭き取っておきましょう。
毒餌などの駆除剤や忌避剤を屋外に設置する
毒餌などの駆除剤を撒いたり、害虫が嫌う味・臭いのする忌避剤を置いたりすることも有効です。屋外に設置して、事前に侵入を防ぎましょう。
石灰を撒く
消石灰には、湿気と混ざると強いアルカリ性に変わり、ヤスデを寄せ付けなくする効果があります。ホームセンターで購入できるため、手軽に行える侵入対策としてオススメです。ただし、日頃から消石灰が湿気に触れていると使うタイミングで効果が薄まるため、密閉空間で保管しましょう。
ムカデやヤスデ対策はいつ頃から行うべき?
ムカデとヤスデは、それぞれ以下の時期を目安に活発に動き始めます。そのため、本格的な活動時期から逆算して、早めに対策することが大切です。
ムカデ:5〜6月頃に産卵→7〜8頃に子育て→9〜10月頃に本格的に活動開始
ヤスデ:8〜9月頃に産卵→9〜11月頃に活動→11〜翌4月頃まで土で越冬→5〜梅雨頃に再び活動
いずれの場合も、産卵時期を終える前(春先〜梅雨前)までに侵入対策を行うとよいでしょう。
ムカデやヤスデを見つけた際の駆除方法
事前に対策しても、ムカデやヤスデの侵入を0にできるわけではありません。見つけた際は、以下のような方法で適宜駆除していきましょう。
・専用の殺虫スプレーや凍殺スプレーで駆除する
・熱湯をかけて駆除する
・専門の駆除業者に依頼する
専用の殺虫スプレーや凍殺スプレーで駆除する
ムカデやヤスデなど、さまざまな害虫駆除に使える殺虫スプレーを活用しましょう。施設内に死骸が転がるのを避けたい場合は、凍殺スプレーで動きを止めてから捨てることも有効です。
熱湯をかけて駆除する
ムカデやヤスデは熱湯をかけても駆除できます。ただし、商業施設や工場など人が多い場所で熱湯を使う際は、利用者や作業者、機械にかけないよう十分に注意しましょう。
専門の駆除業者に依頼する
商業施設や工場のように大きな建物であれば、自分たちで駆除することに限界があるかもしれません。自分たちでの駆除が難しい場合は、専門業者への依頼もひとつの手です。料金は施設の広さや駆除する場所などに応じて変動するため、相見積もりを取って一番コスパがよい業者へ依頼しましょう。
専用の道具で隙間を防ぐことが最も効率的な侵入対策になる
ムカデやヤスデは、放置しておくと人を噛んだり体液で痛みを与えたりする害虫です。とくに人が多い商業施設や工場など、大きな建物に侵入したものを放置すると、思わぬ被害を与える可能性があります。人的被害を出さないためには、「施設に侵入できるドア隙間を埋める」「周囲を清潔に保つ」などの侵入対策が必須です。もし侵入されたら、殺虫スプレーや凍殺スプレーなどで駆除しましょう。もちろん一番の理想は「事前に侵入させないこと」です。駆除する際も人件費がかかりますし、もし専門業者に依頼する場合は大きな支出が発生します。事前の侵入対策としてオススメなのが、「専用道具の利用」です。バーテックでも、先ほど解説した「ドアドアムカデン」というムカデやヤスデの侵入対策に活用できる製品を取り扱っています。
ドアドアムカデンは両面テープで簡単に固定できるため、施工時間はほんの5分ほどです。植毛部分はゴム製スカートでカバーされており、毛の間に隙間が発生しにくい仕組みのため、効果的にムカデやヤスデの侵入を阻止できます。しかも、ブラシは床面の細かい凸凹にフィットするため、ドアの開け閉めを妨害しません。簡単な取り付けで高い侵入対策効果を発揮する製品をお探しであれば、ぜひ「ドアドアムカデン」の導入をご検討ください。具体的な製品情報は以下に記載されています。
工場や店舗を有害生物から守る
「ペストコントロール」に必要な防虫ブラシガイド
無料ダウンロード
このホワイトペーパーでは、ペストコントロールの概要から防虫ブラシの効果、種類などについて解説します。