空気の流れを遮断・調圧して”排熱”で省エネへ導く

空気の流れ

データセンターが抱える3つの課題

  • 課題1「熱」

    近年の5G・IoT・AI導入の活性化に伴う爆発的に増加するデータ量を処理するために、ICT機器の電力密度、ラック当たりのサーバ搭載数、さらに各ICT機器のCPUの処理時間は増加傾向にあります。
    その影響を受け、データセンターの単位面積あたりの発熱量は増加し続けているため、故障や誤作動を防ぎ安全に配慮したデータセンター運用のためには安定し光熱化の改善が求められます。

    風速を上げると、息が詰まる

    サーバーは冷却機としてファンを内蔵しているためオープン空間では本来空調機は不要です。しかし、内蔵ファンは風量が大きくなると静圧力不足で能力が極端に低下してしまい、サーバーの発熱と空調機の整合がうまく取れなくなってしまいます。つまり、排気側気圧の高まりによってサーバーの要求する風量をデータセンターへ供給できていないことがサーバーが冷えない原因の一つとして考えられます。

  • 課題2「電力量」

    世界のIPトラフィックは2030年には現在の30倍以上、2050年には4,000倍に達すると予想されており、現在の技術のまま省エネ対策がなされないと仮定すると情報関連だけで約30年後には5,000Pwh(petaWh=1015Wh)と、現在の世界の消費電力約24PWhを大きく上回ると予想されています。
    電力消費量の増加は費用面だけでなく、環境保護の観点からも大きな課題であるためエネルギー効率の向上が強く求められています。

    (出典)国立研究開発法人 科学技術振興機構低炭素社会戦略センター
    情報化社会の進展がエネルギー消費に与える影響(Vol.1)より

  • 課題3「コスト」

    1KWhの機器を安定動作させるために、さらに1KWhの空調機器を利用している場合、本来の目的に使用する2.0倍の電力が必要になり、その分コストも倍増します。効率的なデータセンター運用のためには、PUEを1.0に近づけることを目指す省エネ対策が必要になります。

    PUEとは

バーテックが考える環境問題解決への想い

私たちバーテックは、「ブラシで世界を変えよう」というブランドビジョンを掲げました。
これは弊社が提供するブラシにより、現場で起こっている問題を解決するだけでなく、お客様一人ひとりの働きがいの向上を図り、ビジョンを実現し、さらに社会問題や環境問題の解決にまで貢献していきたいという想いを込めています。

食品業界において、食の安心・安全に貢献する防虫対策用ブラシを開発、改良を重ねて参りました。
隙間からの侵入を塞ぐノウハウをバーテックのヒートシャット・ブラシとして、省エネ化が要求されるデータセンター内での隙間を塞ぐシールブラシ、サーバラーラック内の配線コードを通しながら、冷気の流れを最大限に活用する配線シールブラシを隙間の大きさやフレームの状況に合わせて設置していただけるラインナップを取り揃えました。

また、難燃グレード「V-0」使用のフィラメント仕様も取り揃え、より安全な対策が可能です。

バーテックのヒートシャット・ブラシは、隙間を塞ぐことが目的ではなく、データセンターの環境をより良くするために設置され、その効果は、省エネ効果が向上し、利益への貢献のみならず地球環境にも貢献いたします。

持続可能な開発目標(SDGs)の取り組み

エアーフロー対策製品でエネルギーロスを改善させる

5Gやクラウドの利用拡大により、データセンターの利用が増大すると予測されています。データセンターが増えること及びサーバーの容量が増えることにより利用される電力消費も増加します。
バーテックはデータセンター事業部では効率的な空調環境を作り出す「エアーフロー対策製品」を提案することで、消費電力の無駄を無くことを中心としてSDGsに貢献します。