導入事例

敷居は低く、間口は広く、奥行は深く、幅広い事業を展開一般財団法人 調布市武者小路実篤記念館 様

導入製品

一般財団法人 調布市武者小路実篤記念館

博物館での防虫には文化財保護用のブラシが最適です。
その点、バーテックのブラシは文化財虫菌害研究所の
認定を受けていますから安心です。

(左から)一般財団法人 調布市武者小路実篤記念館 主任学芸員 石井めぐみ様(文化財IPMコーディネータ)、学芸員 佐藤杏様(文化財IPMコーディネータ)、学芸員 清水想史様(文化財IPMコーディネータ)、弊社代表取締役社長 末松仁彦、営業担当 新井健一郎

東京都調布市にある「調布市武者小路実篤記念館(以下、武者小路実篤記念館)」様は、公益財団法人 文化財虫菌害研究所(以下、文虫研)が主催するセミナーで入手したブラシのサンプルをきっかけに、2013年からバーテックのブラシをご利用いただいています。試行錯誤のうえ、ブラシの取り付けを工夫したことで、防虫効果だけでなく清掃も楽になったとのこと。
今回のインタビューでは、ご利用中の「バーカット」が文虫研の認定になったことを受けて、同記念館の文化財IPMコーディネータで、主任学芸員の石井 めぐみ様に詳しくお話を伺いました。

所在地:東京都調布市若葉町1-8-30
TEL:03-3326-0648
Webサイト:
http://www.mushakoji.org/

武者小路実篤記念館について

Q)武者小路実篤記念館について、教えてください。

A)明治から昭和にかけて、文学、美術、演劇、思想と、幅広い分野で業績を残した武者小路実篤の記念館です。実篤の著書や主宰雑誌、原稿や書簡、書画、愛蔵の美術品など約6万点余りを所蔵しています。

水のある所に住みたいという子どもの頃からの願いをかなえ、昭和30年、70歳の時に調布市仙川に移り住み、昭和51年に90歳で亡くなるまで20年間をこの地で過ごしました。

Q)となりの実篤公園も含め、緑の豊かな場所です。

A)現在の実篤公園は、実篤の邸宅があった場所なのですが、水のある所ということもあり大きな池が2つあります。緑豊かな落ち着いた場所ではありますが、反面、虫の害とは切っても切れない立地なのです。

防虫対策について
人の出入りがあれば、虫も入ってくる

Q)博物館施設ではたくさんの資料をお持ちと思いますが、虫が侵入すると、資料にどのような影響があるのですか?

A)可能性としては大きく2つあります。1つは文化財害虫は資料そのものを食べてしまうということです。資料の多くは、紙や布、木など食べられやすい素材からできています。 もう1つは糞で汚してしまうことです。糞や虫の死骸があれば、それを エサにする新たな虫も呼び込んでしまいます。

Q)日常的にはどのような虫でお困りでしょうか?

A)クモやダンゴムシ、アリや蚊などといった小さな虫が頻繁に入ってくることで困っています。
ドアの開閉のたびに虫もはいってきますし、公園を通って入館されるお客様が知らないうちに虫を一緒に連れて来てしまうということもあり、完全に防ぐのは無理だと思っています。できることならば殺虫剤で対応することは避けたいと考えており、なるべく室内に虫が入らないように予防することが大事だと考えています。

Q)「殺虫剤は使いたくない」という理由をもう少し詳しく教えてください。

殺虫剤による身体への影響が考えられるからです。お客様の健康はもちろん、働いている私達の健康も守らなければなりません。小さいお子さんをお連れのお客様もいらっしゃいますし、最近は、薬アレルギーの方も増えていると聞きます。

また、膨大で貴重な資料を扱っていますので、万一、薬剤が資料に触れれば変色してしまうこともありますので、できるだけ遠ざけておきたいという意味もあります。

ここは昭和60年にできた古い施設なので、隙間が多く、虫も結構入ってきます。クモなどの不快害虫が展示室周辺で見つかると、「管理の行き届いていない施設なのかな」とお客様のあらぬ誤解を生んでしまいますので、急いで対策をしなければと考えていました。
そのうえで、薬剤に頼らないという希望をかなえるなら、虫が入ってこないように侵入経路を防ぐことになります。そこで、バーテックのブラシを使うようになりました。

掃除の手間を減らすため、試行錯誤をした結果…

Q)現在ご利用くださっているバーテックの製品は?

A)バーカットフレックスシステムです。2013年に購入したのが最初です。

バーテックのブラシを導入した効果

Q)バーテックの製品にどんな期待をされていましたか?

A)アリやダンゴムシ、クモなどの侵入を防ぐことです。

Q)その効果はいかがでしたか?

A)非常に効果が高く、その結果日常清掃が手軽にできるようになり、手間も大幅に軽減されました。

Q)バーテックの製品を購入以前は虫の侵入に対してどのような対策をされていましたか?

A)特にしていなかったです。対処療法的に「ゴキブリが出た」と聞けばゴキブリ向けの、アリが出たと聞けばアリ向けの駆除用品、忌避用品を置くといったことです。それ以外は特に予防のための施策はしていませんでした。

バーテックのブラシを知ったきっかけは?

Q)今回のインタビューは、石井様からご連絡をいただきました。

A)はい。そうです。現在も使っている「バーカット(認定後より、「バーカット」は「バーカットMLA」に改称)」が文化財虫菌害研究所の認定の受けた、とのお知らせをいただきまして。これはぜひ、私どもの設置の成功例をご紹介したいと思い、連絡しました。

Q)ドアの下部にはどれくらいの隙間がありましたか?

A)およそ2センチくらいです。
ドアの構造にもよるのですが、たとえばバリアフリードアの場合、戸当たりがないので2センチほどになります。それだけの隙間があると、予防していなければ虫は入って来ます。

最初にバーカットを取り付けたとき、つけっぱなしにすると、床とブラシ部分にホコリがたまり、最悪の場合、小さな虫の巣になってしまうかもしれないと思いました。

そこで、掃除をしやすくするために簡単に取り付け、取り外しができないかと考えました。試行錯誤の結果、「板状のマグネット」を取り付けることで容易に取り外しができるようになりました。

【取り付け前】2センチほどの隙間

板状マグネット(左)と両面テープ(右)

Q)なぜマグネットにされたのですか?

A)もともとは、市販の両面テープでブラシを固定したのですが定期清掃のためにドアについた両面テープを剥がすのが大変でした。毎回指紋がなくなるような思いをしながら、ボランティアさんと一緒に剥がしていました。そういう時期が1年半くらい続きました。

マグネットを採用したことで、取り外しが容易にできるようになりました。定期清掃では、ブラシについたゴミを「コーム」をつかって取り除いています。

板状マグネットで着脱は容易

【取り付け後】ドアを開いた状態

木製ドアには、面ファスナーテープ
清掃時は、ブラシを外してコームで掃除

Q)耐久性が気になりますが、いかがですか?

A)おそらく、お客様の出入りするエントランスの自動ドアと職員通用口が、もっとも出入りが多いと思います。開閉回数を平均するのは難しいですが、一日に100回程度は出入りがあると思われるドアでも、今はブラシが外れることはほとんどありませんので十分に満足のいく耐久性です。
以前、接着力の弱い両面テープで取り付けたときは、ひと晩でブラシが落ちていたこともありました。

文化財IPMの取り組みの一つとして

Q)文化財IPM(総合的害虫管理)への取り組みはどのように館内に広められたのですか?

A)文虫研の研修会などでは、学芸員や保存担当者だけではなく、館内のスタッフ全員の理解と協力がなければIPMは成功しないと習います。 そのため、館内通信を毎月一回、一年間発行しました。内容としては、虫・カビ、温湿度、燻蒸・薬剤、文化財の取り扱いなどについて、イラスト入りでわかりやすく発信しました。

Q)博物館などでの防虫対策として、バーテックの製品をおすすめしたいですか?

A)まず、虫の侵入でお困りの方。また、すでに防虫対策をしていても満足が得られていない方には、外部からの虫の侵入を減らすためバーカットは効果があると思います。
また、費用の面でも、バーカットはドアの長さに合わせてハサミで簡単に切ることができますので、工事などが不要なことを考えれば安価だと思います。
私たちも、一度にすべてのブラシを購入し、取り付けたわけではありません。3年くらいの計画で少しずつ買い足してきました。その際は、優先順位を決めて、一番虫の入りやすい外周部から取り付けるといいと思います。

Q)ブラシをご検討されている方へアドバイスをお願いします。

A)ブラシも清掃が必要です。ドア回りの床の清掃やブラシ本体の定期清掃を行うことをお薦めします。
ブラシ自体の清掃を簡易にするため、脱着しやすい商品を選ばれることをお薦めします。

Q)バーテックへのメッセージをお願いします。

A)IPMを実践しようとすると、清掃をはじめとした日常管理が求められ、とかく負担に感じがちになると思います。そうした負担感を少しでも軽減するため、バーテックさんにはこれからも便利なブラシ類を開発していただきたいですね。

石井様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

取材日時 2017年5月
取材・執筆 カスタマワイズ

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